■ イベント報告

■ 現代GP 最終成果報告会 実施報告

[開催内容]


 岐阜工業高等専門学校では,平成17 年度文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に採択された「創発的なものづくりリテラシー教育活動-マイコン教材によるロボット技術(RT)の啓発を目的とした地域貢献-」を推進してきた.本取組は,地域住民と連携をしながら,学生達がものづくりに関する企画を提案し,地域の子供達に「ものづくりリテラシー教育」を中心とした科学技術の紹介やものづくり機会を提供するとともに,地域の活性化を図る活動である.本取組最終年度を迎えることとなり,これまでの活動の成果を評価検証し,今後の活動に結びつけることを目的として,最終成果報告会を開催した.

【日程・概要・参加者数】
日 程   2008年3月26日(水)13:00~17:20
場 所  岐阜工業高等専門学校(岐阜県本巣市上真桑2236-2)多目的ホール
参加者  53 名
(内訳:外部評価委員6 名,大学関係者4 名,高専関係者28 名,高校関係者1 名,民間企業6
名,行政機関8 名)


[報告会内容]

挨拶 榊原建樹(岐阜工業高等専門学校校長)13:00~13:10
取組概要説明13:10~13:30
「岐阜高専現代GP「創発的なものづくりリテラシ-教育活動」概要」,奥川雅之(機械工学科准教授)
ものづくりリテラシー教育研究会活動報告1 13:30~14:15
(1) 「学外連携について」,福田耕治(電子制御工学科准教授)
(2) 「学生支援体制について」,山田実(機械工学科准教授)
(3) 「発展型マイコン教材について」,出口利憲(電気情報工学科准教授)
(4) 「広報活動について」,青木哲(建築学科講師)
学生活動報告14:25~15:40
(1) 「中学校授業との連携」,奥川雅之(機械工学科准教授)
(2) 「クレーンおよび掃除ロボット工作教室」,山田実(機械工学科准教授)
(3) 「地雷探査ロボット工作教室」,臼井敏男(電子制御工学科教授)
(4) 「遊びとものづくりに対する動機付け」,藤田大輔(建築学科講師)
ものづくりリテラシー教育研究会活動報告2 15:50~16:15
(1) 「単位認定・評価について」,石丸和博(機械工学科准教授)
(2) 「活動評価報告」,久保田圭司(一般科目(人文) 准教授)
外部評価員講評16:15~16:30
ディスカッション16:30~16:45
閉会挨拶河村隆雄(地域技術開発・教育センター長) 16:45~16:50
名刺交換会




[外部評価委員と講評]

・平光宗基氏,NPO 法人国際循環型社会システム総合研究所常務理事
・吉田昌春氏,岐阜大学教育学部技術教育講座教授
・安藤久夫氏,岐阜女子大学文化創造学部文化創造学科教授
・小笠原伸氏,早稲田大学WH 研究所客員講師
・山本 透氏,広島大学大学院教育学研究科技術・情報教育学講座教授
・川田和男氏,広島大学大学院教育学研究科技術・情報教育学講座講師


以下に,外部評価委員からの各評価項目に対するご意見の抜粋を引用する.
(1) プログラムに対する本校学生の活動機会の提供
• ボランティア活動に対する学生達のモチベーションの確保が課題
• 学生さんが地域に入り込み,様々な活動を行った結果が十分に見いだすことが出来たと感じました.
その点で教職員の皆さんの努力と,高専の対外的なネットワークづくりが順調に進んだことについては素晴らしい成果になっていると思います.学生さんの活動を介することで,これまで関わりの薄かった地元企業や地元自治体との関係が構築出来たことは,本プログラムの中心的な目標であり,当初の目的は達成出来たのではないでしょうか.
• もう少し学生への周知の回数を増やすべきと思った.
• 取り組みのすべてにおいて,学生が参画できるよう配慮されている.しかしながら,学生総数に対する参画した学生の割合が若干少ない点が気になるところである.
(2) 研究会による学生支援制度の機能
• 学生自身がこの現代GP の場をどれだけ主体的にとらえ参加したかについては若干見えにくい部分があったものと思います.教職員の手足となり学生が活動するというレベルは,全国の同様の活動をみれば十分に高度な内容になっているのでしょうが,学生自身が地域に自らの研究内容や活動を還元してゆく,というところは次なる課題になったように感じています.
• 地域の要望が直接学生にいかないようなチェック機能が必要と思われる.教職員が忙しいからといって学生に地域の要望を任せてしまうと学生がつぶれてしまわないか心配である.
• 支援体制については,良く検討され概ね機能していると思われる.しかし,より多くの学生が興味を持って取り組めるよう,周知活動や意識高揚ににおける検討が必要であるように感じる.
(3) 発展型マイコン教材の活用
• 発展型マイコンの活用に関して,学生や子供達への効果が判断できなかった.
• 学習者によってオプションが提供されているところがよく考えられている.
(4) 教育プログラム公募制度の整備及び実現
• 学生達の企画提案に対して,教員がどこまで対応できるか.応募テーマの調整方法を検討されてはどうか.
• 非常に苦心された作業であったことが垣間見られました.煩雑な部分もあるようですが,事務局や上層部の判断により,出来るだけ運用しやすい,そして学生らが余計な作業や手間を取られることのない運営を頂きたいと思います.
• 単位として認めるのであれば,もう少し学生への周知を徹底すべきと思った.


[イベント成果]

  本報告会の開催により,本取組のコンセプト,取組概要,実施体制および学生活動等について,大学高専関係者,地元教育関係者,一般の方々へ情報公開することができたとともに,本取組の活動成果および課題を示すことができた.客観的な評価を目的として,6名の外部評価員に参加頂き,本取組内容に関して,概ね良好との評価を得るとともに,取組成果を検証することができた.当日は,岐阜県内外から参加頂いた教育研究関係者50 人あまりの方々が参加され,活発な意見交換が行われた.


[今後の事業への反映]

 学生に対する学外での活動機会の提供に関しては,自治体や企業との連携を評価され,高い評価を得ることができた.しかし,学生側の立場に視点に立った内容かどうかについては改善の余地があるとの指摘を受けた.学生にとって魅力のある内容にしていく必要があることを改めて再認識することとなった.今後は,より体系的な科目体系を構築し,学生が無理ない活動ができるような体制を整備していく必要があると考える.また,今後も本活動を継続していくことが地域から期待されているため,実施体制の見直しも必要である.
2007.4.2
 
岐阜工業高等専門学校
[問い合せ先] ものづくりリテラシー教育研究会事務局
E-mail: gp[atmark]contmac3.mecha.gifu-nct.ac.jp
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